撮影:大山 顕
再开発が进む东京都港区。その代表的なエリアのひとつである大门?浜松町は,かつては江戸城の城下町として整备された地域。浜松町二丁目では,世界贸易センタービルディング既存建物の解体が完了し,新本馆の建设が始まった。その隣りには新设された南馆がそびえ立つ。
羽田空港へのアクセスポイントであるこの地には,多様な交通机関が行き交う。鉄道に新干线,东京モノレールに新交通ゆりかもめ,首都高速道路,隅田川の水运ネットワークも活発だ。地下,地上,上空,そして海へ。この地を起点に,あるいは通过点として,交通机関の轴が互いに干渉することなく隣り合い,交差し,すれ违っている。
近年そこに,浜松町から竹芝へと抜ける歩行者専用のバリアフリーデッキが加わった。地上15尘の高さから见わたすパノラマ的眺望は,これまでになかった角度や见晴らしで东京の魅力を浮かび上がらせる。
「东京はインフラを重ねてきたレイヤーでできているから面白い」と语る写真家の大山顕さん。「立体交差」の写真で着名な氏が,浜松町?竹芝エリアを巡り,さまざまな地点から歩行者デッキと首都高速道路の见える风景を写した。
「歩くことを取り戻す」
特别に撮影许可をもらい,
世界贸易センタービル南馆24阶より撮影
撮影:编集部
おおやま?けん
1972年生まれ。千叶大学工学部工业意匠学科,
同大学院修士课程を修了后パナソニック(旧松下电器产业)に入社。2007年より写真家として独立し,
现在执笔?撮影?出版などで活动中。
代表作に,『工场萌え』(东京书籍,2007年),
『高架下建筑』(洋泉社,2009年),
『立体交差』(本の雑誌社,2019年),
『新写真论スマホと颜』(ゲンロン,2020年)など
都市の见方
都市を见ていて面白さを感じるのは,いろんな要素がせめぎあって一つひとつのスケールで风景が形づくられている点です。それぞれの制约と折り合ってどうにか踏ん张っている,それが见えたとき,「キュート」さを感じます。その工夫の跡を写真を通して発见するのが面白いんです。
土木のインフラはそれがむき出しでわかりやすい。すでにでき上がっている都市のなかに新たに道をつくるには,高架にして,立体交差にせざるを得ません。この歩行者デッキも,首都高を越える高さでつくられている。ものすごいことですよね。首都高を上から见る机会はそうそうなく,歩行者デッキから走っている车がこうしてすぐ间近に见られると,亲近感がわく。分断されがちな首都高の存在も身近に感じられます。
东京の歴史が见えてくる
この歩行者デッキを歩いていくと,东京がいかに歴史的なレイヤーでできているのかが见えてきます。たとえば旧芝离宫は东京ができる前からあり,竹芝エリアは埋立地です。高度経済成长期の真っただなかに首都高,モノレールができて(1964年),世界贸易センタービルが建てられ(1970年),今その建替えが进んでいる。ここから见える构造物が筑何年かという表示があれば,东京の歴史を俯瞰して见られるでしょうね。まさに「ザ?东京」の风景です。
未来の都市
昔描かれた未来都市では车が空を飞んでいましたが,现実はその逆で,地上は车,空中は歩行者のものになるのではないでしょうか。実际に世界中で,歩道を上空につくる流れが起き,マンハッタンのハイラインでも皆が歩いています。じつは皆,歩きたいんじゃないか。歩きながら「见る」,风景を受け取ることと歩行のスピードはシンクロしています。「歩くこと」を取り戻し,歩行者にとって快适な歩行空间があるかどうかを,都市が力をもつ指标として,再评価してほしいと思います。
写真と体験
写真は,そこに自分がいないと撮れません。体を现地にもっていき,そこで得た情报や记忆の上に写真が重なって,体験として落とし込まれます。なので「あの日は风が强かったな」とか,写真には写っていない感伤やディテールも大事なんですよね。僕は,意味が先行して肉眼がスルーしがちなものをよりよく见るためにカメラを使っています。その写真を人と见ることも大事にしています。撮影したものを発表し,工事に携わった方など多くの方の意见を闻いて初めてわかることがあり,それでもう一度撮りに行く。写真の良し悪しよりも,対象をどう见たらよいのか理解を深めるために撮っています。
夏休みにおすすめの撮影
工事の风景でしょうか。公开している工事现场があれば,それを见に行くのもいいですよね。都市はどんどん変わっていくので,风景は空间の様相である以上に时间で切りとった切り口の断面だと考えると,工事现场はまさにその瞬间が见えます。ある场所の1ヵ月后,1年后,10年后の定点観测,または10年前に谁かが撮ったのと同じ场所で今撮ってみる。写真の面白さはそこにあると思います。


