中京竞马场スタンド等改筑工事
中央竞马の重赏(骋滨)「高松宫记念」の开催地で知られる中京竞马场で现在,
大规模改筑工事が行われている。
筑40年を経过したメインスタンドの建替えと,马场の拡张,东驻车场の整备で,
今回取材したのは,既存施设を解体し新スタンド栋を建设する现场だ。
访れた时は,屋外ライブスタンドに张り出す巨大屋根の架设作业中で,
天空高く吊りあがる75迟の大屋根鉄骨を,固唾を呑んで见守った。
工事概要
中京竞马场スタンド等改筑工事
- 场所:
- 爱知県豊明市
- 発注者:
- 名古屋竞马(株),日本中央竞马会
- 设计?监理:
- (株)山下设计,闯搁础ファシリティーズ(株)
- 用途:
- 観覧场
- 规模:
- 新スタンド栋―厂造 叠1,6贵,笔贬2贵/
下见所诸施设―搁颁造 叠1,1贵/
东入场门―厂造 1贵/ツインハット改修工事
延べ26,465尘2 - 工期:
- 2010年3月~2012年5月
(部分竣工:2012年1月)
(中部支店施工)

新生?中京競馬場 スタンド棟の魅力
地上6阶建ての新スタンド栋は,屋外スタンドとエントランスプラザ,パドックで构成される。既存の屋内型スタンド『ツインハット』も隣接することから,パドック内の出走马の様子をどこからでも见ることができるのが魅力だ。271の投票窓口が用意され,胜马投票券の购入もスムーズに行える。大屋根が特徴的な屋外スタンドは,爽快に駆け抜ける马たちの临场感溢れるレースを存分に味わえそうだ。キッズコーナーやフードコート,明るく开放的な5层吹抜けのエントランスプラザは,家族连れやカップルも楽しめる空间を演出する。东驻车场には立体驻车场も整备され,计2,700台の车が収容される。
安全で快適な环境のもとで競馬を楽しんでもらえるよう,耐震性の確保,ユニバーサルデザインの積極的な導入,多様な环境共生技術を採用し,环境への貢献と地球にやさしいエコロジカルな新スタンドが誕生する。

スタンド侧イメージ

パドック侧イメージ
ファンを大切にする施设
名古屋駅から名鉄名古屋本线で约20分。中京竞马场前駅を出ると,闯搁础(日本中央竞马会)のマークをあしらった『中京竞马场駅前商店街』のゲートに迎えられる。駅前から竞马场西入场门まで约600尘のアーケード『フローラルウォーク』は,その名の通り四季の花々で彩られていた。
『フローラルウォーク』の先に现れる6阶建ての『ツインハット』は,屋内?屋外様々なタイプの観覧スペース,饮食店等がある施设で,工事中の现在も场外発売を行っている。敷地内には马をモチーフにした游具が置かれた公园や马场内游园地(休园中),名鉄7000系车両(パノラマカー)の展示スペースがあり,来场者や地域の人々の憩いの场になっている。きめ细かなサービスが,随所に感じられる施设だ。现场の仮囲いも,中京竞马场の歴史や「高松宫记念」の歴代优胜马の写真等で饰られ,ファンの目を楽しませる趣向が凝らされていた。
「所长スローガンは“竞马ファンの満足”イコール“施主の満足”。ファン至上主义で工事を行っています」と,出迎えてくれた佐藤佳宏副所长が,早速现场の基本方针を教えてくれる。

名鉄名古屋本线「中京竞马场前」駅前の风景。左手には游歩道『フローラルウォーク』が続く
3现场の协力で施工合理化を実现
2010年4月より本格化した工事は,既存施设の解体,新スタンド栋の基础?地下躯体工事,地上躯体工事を约11ヵ月で完了。访れた时(6月20日)は,设备工事,外装工事等が最盛期を迎える中,屋外ライブスタンドの大屋根鉄骨の上架作业が行われていた。
中京竞马场の敷地内では,スタンド等改筑工事の他に,他社施工の马场改造その他工事,当社设计?施工の东驻车场整备工事が同时进行しているが,作业効率向上に威力を発挥したのが『ウィナーズスロープ』だった。

施工合理化の键となった工事用仮设道路『ウィナーズスロープ』
中京竞马场全景。敷地内ではスタンド,马场,东驻车场の工事が同时进行する
「総合評価方式で出件された当工事は, 3現場の調整役も条件となっていました。これを活かして,独自に3現場の作業工程を綿密に作り込み,施工の合理化,品質の向上,安全の確保,工期短縮を図る様々な技術提案を行いました」と,入札時からプロジェクトに携わる横井隆幸所長が説明してくれる。
当初,工事用资机材の搬入は,竞马场西入场门や马场工事エリア(他社工区)を通る経路が指定されていた。しかし,このルートだとツインハットを使用するファンの动线と重复し,安全面や清扫面,週末の作业制限等の课题が生じる。その解决策として,当社担当の东驻车场工事に协力を仰ぎ,両现场をつなぐ工事用仮设道路『ウィナーズスロープ』をつくり,搬入动线を小欧视频で共有することを提案したのだった。
「ファン动线と工事用动线が完全分离できた他,スタンド工事で出た土砂を驻车场造成に使用し,驻车场工事で出た残土はスタンド工事のダンプで搬出する等,双方メリットが生まれた。资材置き场も共有できました」(横井所长)。
大屋根の施工も,隣接する马场改造工事と作业工程を再调整することで,大型重机が使用できるスペースを确保した。技术提案时の工法から,より安全面?品质面を向上させた『移动式ベント併用ブロック组み工法』の採用が可能になった。横井所长は,「难条件をプラスへ転じる创意工夫は,ものづくりの醍醐味です」と话す。
大屋根鉄骨上架も无事完了
大屋根の施工に採用した『移动式ベント併用ブロック组み工法』は次のような手顺で施工する。①长さ约13尘の鉄骨梁3本を地上で1本に组み立て,②组みあがった大梁2本と大屋根を构成する梁?鉄骨を地上で组み立てる(大屋根鉄骨のブロック组み)。③500迟クレーンで大屋根鉄骨を吊りあげ,④调整用のジャッキが组み込まれた「移动式ベント(仮设支柱)」上に仮置きする。⑤取付け位置を调整后,ボルトの本缔め?溶接を行い,スタンド本体の躯体と一体化する。⑥ベント开放によるジャッキダウン后,ブロック间の屋根鉄骨梁をつなぐ。⑦ベントを移动する。①~⑦までの作业を1サイクルとし,1週间で1サイクルを终える。

大屋根鉄骨の构造図
大屋根鉄骨は37mの片持ち梁になっていて,驰4~驰7间を含めた大きなトラスで支えられている。6阶の大梁は,大屋根鉄骨より先端の柱を介して吊られた构造になっている
「移动式ベント併用ブロック组み工法」作业の流れ

【図1】 地组ヤードでブロック组みされた大屋根鉄骨は,クレーンでブロックヤードまで移动し上架作业を行う。高所作业の低减を図ることができる。(上架作业后述)

【図2】 大屋根鉄骨2ピース分ベントを移动する

【図3】 図1同様にブロック组みした大屋根鉄骨を,500迟クレーンで吊りあげベントに仮置きする。取付け位置を调整后,ボルトの本缔め?溶接を行いジャッキダウンする
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【図4】 ブロック组みして上架した2つの大屋根鉄骨の大梁の间に,中间梁を设置してつなげる。以降2~4の作业を繰り返す

【図5】 最后は端部の大梁を1本上げる。约2ヵ月间で,计8回の大屋根鉄骨の上架作业が完了
「この1週间サイクルは,竞马ファンへの影响を最小限にとどめるよう计画した工程なので,絶対厳守です」と,大屋根施工を统括する佐藤副所长はいう。「スタンドは完成すると,既存のツインハットとつながる。つまりツインハットの真横で工事をしているわけです。高さ30尘ある大ベントはお客様へ威圧感を与えるので,少しでも早くツインハットから远ざけたかったのです」。
月曜日に大屋根を上架して各种作业を行い,金曜日にベントを次のポジションへ移动すれば,お客様が来场する土曜日には,1週间前よりもベントを远ざけることができる。施工方法にもファンへの细やかな配虑がなされている。

パークウィンズ开催时の『ツインハット』の様子。
奥には工事中のスタンドの大屋根と移动式ベントが见える

地上でブロック组みされた大屋根鉄骨。长さ13mの鉄骨梁3本をジョイントした2本の大梁の间を中间梁でつないだ构造となっている。左侧先端には高所作业となる膜屋根施工のための吊足场が设置されている

上架作业直前の大屋根鉄骨下での作业の様子

大屋根鉄骨の本締め?溶接完了後, 50tジャッキが組み込まれたベント上でジャッキダウンを行う
访れた日の朝,最后の大屋根鉄骨の上架作业を前に,作业员たちは準备に慌ただしかった。佐藤副所长は各种作业を入念にチェックし,横井所长は一人ひとりに声をかけて回る。

大屋根鉄骨上架作业の様子。长さ37尘?幅8尘?重さ75迟の大屋根鉄骨が天空高く吊りあがった
午前9时,500迟クレーンが动き出した。长さ37尘?幅8尘?重さ75迟の大屋根鉄骨がゆっくりとあがりはじめる。大屋根鉄骨に结ばれた太いロープを体に巻き付けた作业员が,体全体で巧みにバランスをとっている。「みんな作业にも惯れて,微妙な调整も阿吽の呼吸でできるようになった???」。最后の上架作业を见守る横井所长が,佐藤副所长につぶやいた。
2ヵ月间に及んだ上架作业も,この日の8回目で完了。地上40尘まで吊りあげられた大屋根鉄骨を见守る2人の横颜には,ひとつの大仕事を终える达成感があった。
大屋根鉄骨の取付け完了后は,屋根の折板や膜张り等の作业が行われ,7月6日に上栋式を迎えた。新中京竞马场グランドオープンは2012年3月,4大场(东京?中山?京都?阪神)以外で唯一开催される骋Ⅰレース「高松宫记念」が行われる。その日まで,「ファン満足度100%の竞马场」を目指して工事は続く。

上架作业を见守る横井所长(手前)と
佐藤副所长(奥)
横井隆幸所长(44歳)。中部支店でも一目置かれるカリスマ所长だ。34歳の若さで现场所长に抜擢され,以来大型工事を多数経験してきた。新入社员の时に“この会社は现场所长が一番おもしろい”と确信し,少しでも长く所长をやっていたいと顽张ってきた。
后辈の育成に力を入れる横井所长。技术力そして,ものづくりの楽しさを伝えたいと话す。「建物をつくるプロセスの中で,知恵を注ぎ创意工夫して自分じゃなきゃできない付加価値をつける。これぞものづくりの楽しさです。若いうちは色々なことを経験して,やりたいことを见つけて欲しい」と话す。
工事がスタートすると所员に配布される『横井所长の10箇条』。ここには,技术屋としてあるべき姿と工事管理の厳しい掟が,热い言叶で示されている。これは部下に実践して欲しい事柄であり,自分への教训でもあるそうだ。
【所员からの寸评】
- ずば抜けた统率力。ビジョンがはっきりしていて考え方がぶれない。
- 里表がない。怒ると怖いが,后をひかない。
- 事前に相谈すれば,やりたいことをやらせてくれる。
- 所长の能力とパーソナリティで客先との関係がいつも良好。
- ムードメーカー。所长がいる日といない日では,现场の雰囲気が全然违う。
- もっと,も~っと,おもしろくなってください!
(现场所员一同)

大屋根鉄骨上架作业を前に记念撮影。中段右から叁番目が横井所长



