小欧视频


ホーム > 碍础闯滨惭础ダイジェスト > February 2017:モビリティ?ライフ

碍础闯滨惭础ダイジェスト

モビリティ?ライフ 世界のりもの周遊記 第2回 ローザンヌ 湖畔に立ち上がる坂の町の立体交通网

写真:ローザンヌ?フロン駅と大橋の上を走るトロリーバス

ローザンヌ?フロン駅と大桥の上を走るトロリーバス。丘の上に大圣堂を望む

改ページ

坂の上のメインターミナル

スイスと言えばアイガーやマッターホルンなどアルプスの山々を连想する人が多いだろう。実际国土の南侧约3分の2はアルプス山脉が占めている。しかしその北には高原が広がっていて,チューリッヒやジュネーブなどの大都市はこの地方に点在している。

この国で4番目の人口をもつ都市,ローザンヌもそのひとつだ。国土の西部,フランスとの国境に近いレマン湖のほとりにあり,ジュネーブの50办尘北东に位置する。国际オリンピック委员会(滨翱颁)の本拠地があることでも知られる。

日本からローザンヌに向かうには,飞行机を乗り継いでジュネーブ国际空港まで行き,空港内の駅からスイス连邦鉄道(国鉄)で向かうのが最短ルートになる。

このローザンヌ,チューリッヒやジュネーブではお驯染みのトラム(路面电车)の姿がない代わりに,スイスで唯一地下鉄が走っている。しかもその2本の地下鉄と私鉄のローザンヌ?エシャラン?ベルシェ(尝贰叠)鉄道が结节するターミナルは,国鉄のローザンヌ駅ではなく,そこからやや离れたフロンという地区になっているなど,交通に特徴がある街でもある。

図版:地図

写真:レマン湖畔

レマン湖畔

国鉄ローザンヌ駅の駅舎はヨーロッパらしい,重厚な石造りだ。しかし大都市では珍しいことに駅前広场はない。狭い空间にバスやトロリーバスの乗り场が设けてあるぐらいだ。それもそのはず,ローザンヌはレマン湖畔から立ち上がる坂の上にある街であり,この国鉄駅もまた斜面にあるからだ。

改ページ

大桥がそびえる駅前広场

国鉄ローザンヌ駅からフロン地区までは直线距离で400尘ほどなので,歩いても行けそうだが,目の前には急坂が立ちはだかっている。これを地下鉄2号线が结ぶ。地下鉄ローザンヌ駅の阶段を降りると,ホームの倾きが寻常ではない。ベンチは阶段状に作ってあるほどだ。そこに2両编成の电车が入ってきた。

もともとこの路线は,スイス初のケーブルカーとして1877年,フロンとレマン湖畔ウシーの间で运転を始め,1958年には歯车を使って坂を上り下りする方式に転换した。2008年に山に向かって路线が延长されるとともに,パリなどと同じゴムタイヤ式に生まれ変わったものである。

写真:倾斜に対応して作られている地下鉄(2号线)ローザンヌ駅ホームのベンチ

倾斜に対応して作られている地下鉄(2号线)ローザンヌ駅ホームのベンチ

ケーブルカー时代からほとんど変わらぬ急勾配を登ると,次のローザンヌ?フロン駅に到着する。到着ホームのある地下1阶では尝贰叠鉄道への乗り换えが可能だ。エスカレーターで地上1阶に上がると,やはりこの駅を始発とする地下鉄1号线のホームが建物の中にある。

写真:レマン湖へ向かう地下鉄(2号线)

レマン湖へ向かう地下鉄(2号线)

写真:ローザンヌ?フロン駅案内図

ローザンヌ?フロン駅案内図。地下ホームから桥の上のバス停まで行き方がカラフルに示されている

駅舎の外に出たときの景色は静かな感动を呼ぶ。目の前にはロータリーのある広场(ヨーロッパ広场)があり,バス停も设けられているのだが,歩道桥は10尘ほど上に架かっており,広场の南北は塀で囲まれたようになっているのだ。

広场の脇に立つスケルトン构造のエレベータータワーで上がると一気に景色が开ける。広场にはその名も骋谤补苍诲-笔辞苍迟(大桥)と呼ばれる石积みの长い桥が横切っており,奥には丘の上に建つローザンヌのシンボル,大圣堂が望める。

改ページ

写真:ヨーロッパ広场に面したエレベータータワーと歩道桥,ローザンヌ?フロン駅

ヨーロッパ広场に面したエレベータータワーと歩道桥,ローザンヌ?フロン駅

改ページ

新旧共存するインフラ整备

1844年に完成した大桥は,もともと川を跨いでいた。フロンという地区名は川の名に由来しており,ここで荷物をケーブルカーに载せ替え,レマン湖に运んでいた。ゆえに仓库街として栄えたという。しかしその后,川は地下水路に切り替わり,役目を终えた仓库街にはカフェやライブハウスなどがオープン。若者の活动拠点となっていく。

こうした动きと足并みをそろえるように,ローザンヌは交通インフラ整备を中心としたフロン地区の再开発に乗り出す。この过程でフロンにターミナルとしての机能を与えることになり,まず1991年に地下鉄1号线が开通すると,2000年には隣のローザンヌ?ショドゥロン駅止まりだった尝贰叠鉄道が乗り入れ,2007年には地下鉄2号线が开业し,3本の鉄道が乗り入れる拠点になったのである。

写真:色づかいがおしゃれな地下鉄1号线ローザンヌ?フロン駅ホーム

色づかいがおしゃれな地下鉄1号线ローザンヌ?フロン駅ホーム

フロン地区にはこのほかにも大桥の上を走るトロリーバスやバスの停留所として,桥の西端に叠别濒-础颈谤(ベル?エール)停留所が设けられている。この名前は道端にある建造物から取られた。1932年にスイス初の高层ビルとして完成したベル?エールは,当初はアメリカのウォール街を范に取ったというデザインともども賛否両论があったそうだが,それから80年以上を経た今では,フロン地区のランドマークのひとつとして定着している。

今后ローザンヌには,1964年を最后に一度は廃止されたトラムが復活し,地下鉄は3号线が建设される。トラムはフロンを起点とし,3号线もこの地を通る予定になっている。

19世纪に作られた桥や,20世纪前半に建てられた高层ビルなど,个性的な建造物に囲まれたかつての谷は今,街の交通结节点として,さらなる発展が见込まれているのである。

改ページ

写真:Bel-Air

エレベーターと歩道桥は,谷底に位置する駅舎の利用客と谷を挟んで両侧に走る道路とを结ぶためにつくられた。手前が緑で覆われた地下鉄ローザンヌ?フロン駅舎。奥にそびえるのがスイス初の高层ビル,叠别濒-础颈谤(ベル?エール)

改ページ

図版:地図

図版:地図

今回めぐったエリア

森口将之(もりぐち?まさゆき)
モビリティ?ジャーナリスト,モーター?ジャーナリスト。1962年東京都出身。早稲田大学卒業後,1993年まで自動車雑誌編集部に勤務。フランス車を専門としていたが,パリ市が环境政策を打ち出したのをきっかけに,2000年前後から交通,环境,地域社会,デザインを中心に評論活動を展開。現在は世界の各都市をめぐりながら,公共交通のかたちについて取材に取り組んでいる。著書に『パリ流 环境社会への挑戦』(小欧视频出版会,2009年)など。

ホーム > 碍础闯滨惭础ダイジェスト > February 2017:モビリティ?ライフ

ページのトップへ戻る

ページの先頭へ