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日本一难しい素屋根工事

写真:大天守をすっぽり覆った上棟間近の素屋根(2010年11月)

大天守をすっぽり覆った上栋间近の素屋根(2010年11月)。高さ37.6尘,长さ66尘におよぶ资材搬入用の构台が大天守の东侧(写真右)に设置されている

记忆と経験で临む

江戸期の天守が残る城郭のなかでも,规模と美しさが际立つ姫路城は,国宝と世界遗产にいち早く名を连ねてきた。几多の修理を重ね,戦火をくぐり抜けて美観を保ってきたが,「昭和の大修理」(1956~64年)は大天守を全解体した大がかりな工事で知られている。このとき当社は,丸太造りの素屋根(すやね)の工事を担当した。

今回の「平成の保存修理工事」では,屋根や壁のメンテナンスを中心に,一部を解体?调査。必要に応じて构造补强も検讨する予定だ。瓦や漆喰が剥がされた状态はおよそ3年。その间の城の保护のために,再び素屋根で覆われることとなった。平成のそれは鉄骨造。13阶建てビルに相当する高さ46尘の大天守を包み込む。

工事を担当する当社闯痴工事事务所の野崎信雄所长は,城下で生まれ育った姫路っ子だ。「昭和の大修理のころは小?中学生。よく覚えていますが,まさか自分が携わるとは。でも,お城の姿は隅々まで头に入っていたのでしょう。素屋根の设计図を一目见て,施工の难所が分かりました」

野崎所长は特殊建筑施工のエキスパート。斩新なかたちの超高层ビルから巨大な発电所のサイロまで,39年の现场経験をもつ。姫路城はその「集大成となる复雑な工事」だという。天守阁が単独でない。大天守の周りに3つの小天守が立ち,それらを渡櫓(わたりやぐら)が连结する。屋根の形状もさまざま。「この复雑さが美しさを生み出しているのですが,それは素屋根工事の困难さも物语っているのです」

写真:当社闯痴工事事务所 野崎信雄 所長

当社闯痴工事事务所
野崎信雄 所長

“国宝のすき间”を测り,鉄骨で缝う

大天守にはもちろん伤ひとつつけられず,屋根や壁に鉄骨が触れるのは万一も许されない。そのうえで,复雑に重なる屋根の轩下すべてに,工事用の足场を巡らせ,全体を鉄骨で覆うのだ。

「たとえば,本来は柱を建てる场所が,じつは小天守が迫っていてスペースがない。そんな注意点も大天守だけの図面で分かりました」。现地を调査すると,幸いにも台所の里手に小さなすき间を确认でき,细い仮设支柱を建てることにした。

「素屋根の设计図をもとに,施工用に绵密な调査を行うことが何よりも大切です」と野崎所长は文化财工事のポイントを语る。轩先の高さ,反りの曲线,隣の壁との间隔,そこを通せる部材の大きさなど,すべての“すき间の寸法”を调査したうえで,「鉄骨で缝うようにすき间を通し,国宝を包んでいった」のである。

写真:台所裏手のわずかなすき間に建てられた細い仮設支柱

台所里手のわずかなすき间に建てられた细い仮设支柱。四方を小天守や渡櫓が囲む

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杭を打たずに5,400迟を建てる

文化财は建物だけではない。大天守が立つ地面そのものも特别史跡である。江戸期より遡る豊臣秀吉の遗构が眠っているからだ。地面は伤つけられず,高さ52尘の“高层建筑”である素屋根を杭打ちなしで建てるのだ。

史跡保护のためには,地盘への圧力さえも検讨课题となる。素屋根の设计では軽量化が追求され,柱?梁ともに四面が鉄骨トラスで构成されている。いわば“中空”の部材である。

鉄骨の総重量は1,700迟。コンクリート基础は3,700迟。これらが地面に置かれただけのかたちで,自重で建っている。一连の工事の设计监理を担当する文化财建造物保存技术协会の加藤修治工事主任は,この素屋根は史跡の修復工事としても非常に特殊だという。

「大规模な文化财の现场の素屋根は,现在では大半がスライド工法。社寺では隣地にゆとりのあるケースが多く,そこで素屋根を组んでから持ち上げ,水平移动させます」。しかし姫路城の大天守は高台に立ち,足元にスペースがない。また,「ほとんどの社寺は,四角形の平面で断面は単纯。だからスライドできますが,お城にはない。国宝の头上で,直に鉄骨を组むほかありません」。

これまで多くの文化财保存の现场に立ち会ってきた加藤主任にとっても,この素屋根ほど难しい工事は想像できないという。「そもそも攻めにくいように不整形にできた天守ですから,素屋根が筑きにくいのも当然です」

関係者が一丸となって取り组んだ素屋根の鉄骨工事は,来月,竣工を迎える予定だ。见学スペースがいよいよ设けられ,“いましか见られないアングル”が登场する。

写真:杭打ちなしの素屋根のコンクリート基礎(2010年6月,施工中)

杭打ちなしの素屋根のコンクリート基础(2010年6月,施工中)。史跡保护のため养生シートの上に置かれただけ

写真:加藤修治 工事主任

文化财建造物保存技术协会
加藤修治 工事主任

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