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记忆に残る文化财工事

写真:補修直後の小天守と修理前の大天守

补修直后の小天守と修理前の大天守(2002年)。壁と屋根瓦の目地の漆喰を涂り替えた小天守の白さが际立つ。
平成の保存修理で大天守もこのように生まれ変わる (提供:姫路市)

世界遗产にふさわしい工事

1964(昭和39)年,「昭和の大修理」を终えて现れた白鷺城の姿は,まばゆいほどに白かったという。この年の入城者は173万人。いまだに破られていない记録であり,人々がいかに姫路城を待ち望んでいたかを物语る数字でもある。

「子どもだった私たちは素屋根の姿を“お城”だと思い込んでいました。姫路市民にとっては一时代の记忆なのです。平成の素屋根もそれをめざしています」。市の姫路城管理事务所の村田和宏所长は,大天守修理担当の参事としてプロジェクトを総括している。事业のシンボルマークは,城を覆う素屋根がデザインされている。

平成の保存修理工事における最大のコンセプトは「常时公开」。この机会でないと见られない城の姿を,素屋根を利用し広く公开しようとしている。エレベータによって足の不自由な観光客も登城でき,それは「世界遗产にふさわしい修理」をスローガンとした市の姿势の表れでもある。

「作业现场がつねに公开されているわけですから,小欧视频さんはじめ工事関係者には异例のご苦労をおかけします。もちろん安全は大前提ですが,こうした企画は私たち市の担当者が建设工事の素人だからこそ発案できたのでしょう。行政,产业,そして技术者と,みなさんの発想の融合が大切です」

见学施设の団体予约は,すでに6月上旬まで埋まったという。

写真:姫路城管理事务所 村田和宏所長

姫路城管理事务所
村田和宏 所長

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図:見学スペースのイメージ(提供:姫路市)

见学スペースのイメージ。窓越しに大天守の最上层が见える(提供:姫路市)

図:平成の保存修理事業のロゴマーク(提供:姫路市)

素屋根がデザインされた平成の保存修理事业のロゴマーク。市内各所に掲げられ,市の関係职员の名刺にも印刷。事业への「爱城募金」を市では広く募っている(提供:姫路市)

文化财保护の次世代モデル

史跡修理の现场を公开することについて,文化财建造物保存技术协会の加藤修治工事主任は,时代の変化を感じ取っている。「お城やお寺を访れる観光客は絶えませんが,その工事となると何か远い存在のように思われてきたのでは」。文化财保护法では,保护とともに“活用”が并んでうたわれている。「これから文化财修理の现场は,一般社会との距离が缩まっていくように思われます」

市の城郭研究室の上田室长は,これをわが国の伝统を知らせるチャンスととらえている。「文化财を通じて在来工法の良さが広く伝わっていけば,技术への兴味が高まり,文化の伝承につながっていくことでしょう」

関係者が口をそろえるのは,この工事が「今后の文化财保护のモデル」になること。保护と活用,つまりメンテナンスと観光を一体に考える时代が访れようとしている。建设工事の进歩とは,新しい技术や材料だけでなく,こうした考えかたの展开によって,ひとつの将来像が见えてくるのかもしれない。

姫路城大天守保存修理の当社ホームページでは,素屋根工事を図解したアニメーションや颁骋を公开中。
http: //www.kajima.co.jp/tech/himeji_castle/index-j.html

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Technology 文化財という“生き物”を解析する

栋梁の勘から科学の検証へ

木造が多いわが国の文化财建造物と,鉄やコンクリートを大规模に扱うゼネコンは,驯染みが少ないと思われがち。しかし,実际は両者の接点となる事例が全国に展开している。「阪神?淡路大震灾(1995年)がターニングポイント」と语るのは当社建筑设计本部の小川浩マネージャー。木造建筑の构造设计のエキスパートである。

「伝统的な木造建筑は,栋梁たちの优れた技と“勘”によって筑かれてきました。その耐震安全性に科学的な検証が求められるようになった。复雑な构造の解析や実験は私たちの得意分野です」

当社はこれまで神社仏阁などの保存?修復工事を多く手掛けてきた。昨夏には天妙国寺本堂の耐震补强をわずか3ヵ月で実施している。ポイントは耐震补强材の鉄骨柱だった。

本堂の両侧に沿って屋外に12本の鉄骨の掘立て柱を设置。工事期间中に建物を使用できないのが耐震补强の最大のネックだったが,これなら使いながら施工できる。「斜め材による补强と违って外観も损なわず,建替え费用に比べてコストは6分の1。お客さまにとても喜ばれました」

个性に応じた解析方法

天妙国寺本堂における耐震补强の设计では,木造の既存部と补强材の鉄骨柱を一体で解析。木の柱?梁と土壁を耐震要素としてとらえ,それらの接合部はバネに置き换えた。もともと柱?梁が少なく,壁の配置のバランスも良くなかったが,地震水平力の9割を鉄骨柱が受け持つことで,保有耐力は约5倍も向上した。

鉄骨造や鉄筋コンクリート造は,均质な构造だから解析の指标がつくれる。伝统的な木造ではほぞなど接合部のつくりに时代や地域,职人ごとの个性があり,それに応じて最适な解析方法を导き出さなければならない。「まるで生き物を扱っているかのようです。新筑一辺倒から,既存建筑物の保存?活用に注目が集まるいま,私たちが学ぶべきことは多いはずです」

文化财建造物に関する工事をつうじて,当社はさらなる技术力の向上をめざしている。

写真:建筑设计本部?构造设计统括グループ 小川浩 マネージャー

建筑设计本部?
构造设计统括グループ
小川浩 マネージャー

写真:天妙国寺 本堂

天妙国寺 本堂
明治に再建されたといわれる本堂を鉄骨柱によって耐震补强。本堂の柱に沿って补强したため外観を损なわず,建物を使いながら施工した(东京都品川区/2010年7月竣工/东京建筑支店施工)

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文化財建造物の保存修理の主な工事例

伝统ある文化财建造物を守り,受け継ぐために,当社はその建筑技术の开発にも积极的に取り组んでいる。
最近の主な解析および施工事例を绍介する。

写真:瑞巌寺 本堂

瑞巌寺 本堂
1609年建立の国宝を解体?修理。柱と小屋组みを残して半解体したのち,基础を补强。完了后,解体した部材を修理?取替えながら,组立て工事を行う(宫城県松岛町/施工中/东北支店施工)

写真:清水寺 本堂

清水寺 本堂
立体3次元精算解析モデルの地震时変形状况。立命馆大学歴史都市防灾研究センターと共同研究で,柱,桁など构成部材をそのままモデル化し组み上げ,地震応答解析を実施。十分な耐震性を确认した(京都市东山区/2006年解析)

写真:正法寺 本堂

正法寺 本堂
1811年建立,国重要文化财の耐震补强および大规模修復工事。本堂をジャッキアップして础石取替え,鉄骨による耐震补强を行い,日本一の规模をほこる茅葺き屋根を葺替えた(岩手県奥州市/2006年8月竣工/东北支店施工)

写真:大日本報徳社 大講堂

大日本報徳社 大講堂
1903年创建の大讲堂の耐震补强,瓦屋根の葺替え。小屋组みや轴组みは,腐食?破损?変形が确认された部分を解体?修理。すべての瓦を取り外して1枚ずつ打诊。可能な限り再利用した(静冈県掛川市/2008年1月竣工/横浜支店施工)

写真:竹駒神社 向唐門

竹駒神社 向唐門
1842年建立の门を解体?修理。基础补强,鉄骨支柱耐震补强,屋根の轩垂れ补修?补强,铜板の葺替えなどを行った。独自の立体解析モデルによって地震応答解析。补强の鉄骨柱はヒノキ材で化粧し,意匠的な改変を最小限に留めた(宫城県岩沼市/2008年12月竣工/东北支店施工)

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