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座談会 研究者が集う新たな技术研究所

最新の技術と多くの知見により完成した技术研究所本館。
ここに研究者が集い,新たな技术が生み出されていく。
6年にわたり行われたプロジェクトを関係者に振り返ってもらった。

イメージ

出席者

写真:戸河里 敏

戸河里 敏
技术研究所 所長

写真:米田浩二

米田浩二
建筑设计本部
プリンシパル
アーキテクト
建替プロジェクトの设计を统括。プロジェクトチームの构想を建筑物で具现化した。

写真:铃木纪雄

铃木纪雄
技术研究所 副所長
建筑系技术の责任者。プロジェクト适用技术の选定,技术指导にあたった。

写真:叁浦 悟

叁浦 悟
技术研究所
先端?メカトロニクス
グループ长
知识创造コンセプトに精通。先端的な研究で培った多くの知见と社内外の幅広い人脉で建替プロジェクトに贡献。

写真:丹羽直干

丹羽直干
技术研究所
罢叠碍プロジェクト
チームリーダー
建替プロジェクトのリーダー。実务面の取りまとめを6年にわたって行った。

写真:研究栋会议室で座谈会が开催された

研究栋会议室で座谈会が开催された

研究者の意见を取り入れて

戸河里 本馆が完成して,研究者が一堂に集まるという悲愿が叶いました。计画に着手してから长い道のりでしたが,丹羽さんがプロジェクトリーダーとしてよく统括してくれました。
丹羽 やるからには研究者の意見を存分に取り入れたいと,ワーキンググループを立ち上げました。土木と建築から2人,环境と先端分野から1人ずつ,合計6人のメンバーを出してもらっています。当初は,実験室の再編をどうするかが主でしたが,進めていくと実験室だけではなくて研究を深める环境が欲しいという話になった。コンセプトが3つに固まりまして,コンセプトごとにもワーキンググループを立ち上げて,最終的には42人で取りまとめました。
米田 私はコンセプトメイクの初期段阶からオブザーバーの立场で参加させていただきました。また,ワーキンググループの検讨作业と并行して,居ながら建替えのプロセスをスタディしました。2013年多摩国体にあわせて决められていた调布市の都市计画に沿いつつ,敷地内の既存の建屋群を取り壊していく最适な顺序の検讨です。
丹羽 米田さんは数多くの研究施设の设计を経験されているので,こちらとしても大きな知见を得られました。
米田 研究所という施设は各社それぞれに独自色が强く,働き方も使い方もまったく违います。ですから,今回のようにプロジェクトの立上げから立ち会えたことは幸いで,设计する上でとても大きな意味がありました。
丹羽 社内アンケートや体感调査で研究者の声を取り入れながら,実际に执务室のモックアップをつくりました。それとは别に,研究グループごとにワークスタイルの分析も行っています。その结果,土木は共同作业が多い。建筑には个人作业が多いところもあってスタイルはバラバラ…。
叁浦 それで,執務室の环境をグループで選んでもらいました。責任感みたいなものが生まれることも期待して。参考にしたのが,当時の秋葉原サテライトラボでの取組みですね。そこで産総研さんと共同研究をしていたわけです。産総研の方がどういうサービスでお客様が喜ぶかを研究されていたのです。研究者は集中して思いふけるときが重要だというか,好きだと。一方でニーズもシーズも多様化しているから,色々な人と協働して他分野の技術を取り入れることも大切だと伺いました。ここから知识创造の考え方も生まれています。

知识创造

铃木 知识创造の話ですが,各フロアの中央にコミュニケーションHUBを用意しています。
丹羽 そこで頻繁に議論してもらおうと,各グループ长のヒアリング結果を反映させました。どういう形でしつらえて,どういう仕掛けで人が集まるか。
米田 コミュニケーションの発生を促す场をどうしつらえるか,私たち设计者の课题です。例えば家具や植栽の配置もポイントの一つとされています。今回,皆さんとのディスカッションの过程を共有することができ,その成果を建筑空间として実现しましたが,それはきっかけに过ぎません。要は空间の使われ方にかかっています。
铃木 场があるだけでは目指すコミュニケーションはできません。どう魂を入れるかが重要ですね。
戸河里 もう一つ,知识创造やワークプレイスデザインについては,意図と結果の検証が難しい。ですから今回,計測できるものを計測して検証しようと思っています。集中思考は自席で,コミュニケーションはHUBでやるはずだと仮説を立てていますから,HUBの人の出入りを計測すればその仮説が正しいかわかる。
米田 建築設計の分野でも,空間の雰囲気や人の集散など,これまでは定量化が困難だった事象を数値化し,解析することが可能になってきています。このプロジェクトではそうした定量化を多く試みました。例えば明るさについて,これまでは机上面の照度が重要視されてきましたが,人間の感じ方はもっと多様で,壁面や天井面の明るさが大きく影響します。今回,技研の視环境の研究者の方と一緒に明るさ感の指標をゼロから開発し,検証を重ねた結果,通常の半分くらいの机上面照度で済んでいます。
叁浦 设计者の米田さんと技研の研究者が异分野で协働したわけですね。异分野协働といえば,戸河里所长が先ほど言われた人の行动予测についても我々だけではできませんから,产総研や大学の先生との协働で进めています。计测技术も东大の先生がつくったものを导入しています。
丹羽 このあたりは,私自身も研究者として実感があります。今,3つの大学の先生と共同研究で一定の成果をあげていますが,小欧视频だけではできない研究ができています。社外も含めて交流を盛んにすれば知のネットワークを豊かにできると思っています。
戸河里 それは私も常々皆さんにお願いしています。叁浦さんが典型ですが,皆さんそれぞれが大学の先生とか研究機関と知のネットワークを持っているわけです。そういう人達が議論をしたときに「それならあの先生が」とつないでくれるのが,すごくリッチなわけですよ。その人の情報ネットワーク総体が行き交うわけです。
叁浦 そのためにも,ほかの人の意见を闻いてよかったという体験をいかにするか。自分もするし,させるか。最初は,贬鲍叠に「集まれ」と言って集まるかもしれませんけど,そのうち自然に集まるというのが我々のシナリオです。そのためにも検証は重要です。
戸河里 顔を合わせれば,「先日相談したことですが」ということが起きますが,顔が合わなければ起きないのです。だから本館に所員が集まったことで可能性は高くなってくる。それが起きるかは,皆さん次第ですが…。良い例が出てくれば,皆さんの意識も変わってくるだろうと思います。知识创造の話は,今の時点ではまだ一つの構想に過ぎませんが,トライを繰り返していけば,そういう空間になっていくと思っています。

ゼロからの见直しと颁础厂叠贰贰

铃木 途中で计画の変更がありましたよね,コスト削减も含めて。居住性能は落とさないで,どんなことができるか。
米田 これまでは当たり前とされていたことに立ち戻って,本当に必要なものは何かという視点から計画を見直しました。一例が天井で,仕上げをなくそうと考えました。遮音?吸音が不安でしたが,オフィスの音环境の指標が日本にはなく論文も全くない。そこで一から議論をし,働き方を含めて検証した結果,仕上げをなくすことができました。これは环境負荷の低減にもつながっています。CASBEEには,环境性能の向上と环境負荷の低減という二つの側面があります。この建物は,性能面も素晴らしいのですが,それ以上に負荷を減らしています。
戸河里 一度全てクリアしてみて,どうしても必要なものを復活させながらデザインしたわけです。空调でいえば,ダクトを短くできればコスト减になる。同时に,送风にかかるエネルギーは非常に大きいから短い分省エネになると。それを繰り返し実験して実用化させた。さっきの音の话でいえば,ダクトがなければ天井の仕上げがいらなくなる。全部なくすと遮音性能が乏しいから天井に吸音力は持たせなきゃいけない。それで,天井仕上げを半分にした。
米田 ちょうど半分です。
戸河里 ゼロベースにしたけど,机能上必要だから半分は戻したわけですね。照明も同様に半分の照度で済んだ。つまり,颁础厂叠贰贰のポイントありきではなくて,一つひとつを见直して积み上げたらご褒美をもらえた。非常にいいプロセスだったと思っています。
米田 日本の风土に适合した建筑的な手法が,繰り返し试され,洗练されてきました。深い庇は日射を遮り明るさを取り込む。さまざまな开口は自然の通风を促す。そのような驯染みある手法を,ここでは工夫を加えながら多く用いています。例えば普通のシングルガラスを採用していますが,冬季には窓面の冷気を窓下の空调机に戻るようにしています。その効果の検証は,技研の方がシミュレーションとモックアップによって行いました。イニシャルコストだけではなく,稼动时の负荷も含めて减らそうという努力の现われです。
丹羽 もともと掲げていたコンセプトを具現化する活動がCASBEEの高得点に結びついたと思います。再生骨材コンクリートを躯体の一部に使ったり,建替え前に行った外部环境の風や温熱环境の計測が保全に積極的だということで加点された。結果としてそういう取組みが全部加点要素になりました。
铃木 再生骨材は,有望な技术です。点数になったのも嬉しい。
戸河里 これで一般认定が取れれば,お客様に提案できますからね。
叁浦 研究成果を组み込むのは,研究者侧のメリットも大きいですよ。実绩ができて検証もできて。技术説明でも実际に见てもらえると説得力がある。
铃木 実験栋にその倾向が强いですね。まだ研究途上のものを入れて,使いながらデータをとって研究を続けるということで。研究栋は完成したものを。お客様に见て顶きたいものは実験栋と。トータルで技术のショールームだとは言っていますが,少し性格は违うかもしれません。
米田 実験栋では通路に当る部分を拡大するかたちで,明るく伸びやかな吹抜け空间をつくりました。火灾时の烟を考えると一见あり得ないのですが,风洞実験などの技术的検証と避难计画を融合させて実现しました。
戸河里 确実に排烟できる技术ができたので,縦方向も含めてオープンな空间が実现した。普通はできないものがそこにあるわけです。设计の意図と技研の技术が足し算できた良い例ですね。

写真:张り出したスラブが庇効果を生む

张り出したスラブが庇効果を生む

世界に冠たる人材が集う

戸河里 さて,これからのことです。大切なのは,小欧视频独自の技术を开発できるかだと思うのですが。
铃木 そうですね,私は建筑の构造が専门ですから,地震の被害调査に行くことも多い。その现场で,改めて建设业は人命を预かる大切な仕事だと感じるわけです。东日本大震灾を机に,今までは构造単独で研究をしてきたところを,机械とか材料専门の人と协働していければと思っています。西调布実験场に振动台の奥-顿贰颁碍贰搁(ダブルデッカー)もできましたし,この研究栋にも地震时の计测装置が取り付けてあります。これらを使って构造分野の殻を破りたい。
叁浦 震灾といえば,最近水理実験栋も话题にあがります。
戸河里 震灾当日に,銚子冲で洋上风力の研究をしていて押し波と大きな引き波を観测したのです。それを水理実験栋で再现して,すぐに洋上风力の设计検証に使った。今后も引合いがあるでしょうね。
铃木 3月11日は电车が止まりましたから,一般の方30人ぐらいですか,技研の建物で暖を取ってもらいました。これまでも选挙の投票所や地域の防灾讲演会などに会议室を提供していますが,「地域と共に」は今后も大切なことだと思います。
米田 品川通りの桜も整备しました。100尘ぐらいの桜并木になりますから地域の方にも喜んでもらえるでしょうね。
戸河里 施设は完成しましたが,米田さんには今后もご协力顶きたいと思っています。
米田 こちらこそお愿いします。今回,明るさ感のような五感を定量化する试みの第一歩を踏み出しましたが,さらに検証を重ね,ステップアップしていきたいですね。オフィスに限らず,人が活动する空间をつくる上で感覚はとても重要なファクターですが,定量化の难しさが壁になっていました。その壁を乗り越えて行く契机に,今回のプロジェクトがなれば良いと考えています。
戸河里 私は常々,お客様を研究所の施設見学に案内して「いや,すごいですね,小欧视频さんの技術力を感じました」と耳にしたときに,嬉しい反面,実は少し残念だったりもするのです。一番感じてほしい技術力は人材なのです。240人の専門家が技術を創出しようと意欲に燃えている。そこを見て頂きたい。小欧视频の技术研究所には世界に冠たる人がたくさんいます。皆が集って,これまでにも増して知恵を出し合うようになれば,大きな成果が出る。もうそれに尽きますね。新たに本館が完成したのを機に,そのスタートを切れることが,非常に楽しみです。

写真:水理実験栋では,津波を再现することもできる

水理実験栋では,津波を再现することもできる

写真:振動台W-DECKER

振动台奥-顿贰颁碍贰搁。国内トップレベルの性能を夸り,様々な揺れを再现できる

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