国宝?姫路城が「平成の保存修理工事」を终え,约5年半ぶりにお披露目となった。
姫路城は,世界文化遗产にも登録され,日本だけでなく,世界中から亲しまれてきた。
工事の完成を祝し,社外の方々からよろこびの声をうかがった。
文化庁 文化財部 参事官(建造物担当)付
修理指导部门 主任文化财调査官
豊城浩行 氏
重要文化财の保护で,技术上の総括的な指挥监督にあたっているのが文化庁。现在,建造物において重要文化财は2,428件,うち国宝は221件あり,豊城氏は,计画当初から姫路城大天守保存修理事业に携わっている。

このたび,约5年半におよぶ工事を终え,ついに姫路城大天守保存修理事业が完了しました。国宝?姫路城は,日本に现存する城のなかでも保存状态がよく,世界的にも类のない木造建筑であり,1993年に日本で初めて世界文化遗产に登録されました。五重6阶の大天守と3つの小天守が渡り櫓でつながれた连立天守は复雑な构造で,その修復は一筋縄ではいきませんが,彻底した工程管理や职人の确保など,総合建设业ならではの総合力で,安全にかつ短期间で「平成の保存修理工事」を见事に完成させてくれたと思います。
今回の修理では,次の世代につながる成果が几つもありました。第一に,大天守修理见学施设「天空の白鷺」の成功です。これまでにも,文化财の保存修理工事は现场见学会の开催や见学用に设けた櫓から见せることは行っていましたが,今回のように大规模な见学施设を试みたのは初めてでした。素屋根にエレベータを设置することで,世界文化遗产の贵重な修理の様子を见学できるようになっただけでなく,高齢者や身体が不自由な方でも大天守を见学することが可能になりました。2011年にオープンし,闭馆するまでの约2年10ヵ月间で约184万人の来馆者数を记録しました。他の文化财保存修理事业でも,姫路城に倣って见学施设を设けるところが出てきています。今回の工事は,重要文化财の保存修理事业の新たな形をつくったといえるでしょう。
第二に,瓦葺きや漆喰の完成度の高さです。「昭和の大修理」が行われた当时は,経済的にも体制的にも十分でなく,古い瓦が相当数使われたりしていました。「平成の保存修理工事」では,こうしたものも含め,100年先まで持つ程の见事な仕上がりです。ただし,文化财を次の世代に残していくためには,技术の伝承が欠かせません。文化庁では,伝统的な技术や技能を「选定保存技术」として选定し,それらを保持する个人や団体を认定しています。年に数回の研修や记録作成?刊行などに助成して支援を行っています。今回も有望な10代の职人が抜擢されており,若手の活跃が积极的に见られました。こうした场を作ったということも重要な成果です。
また,今回の大修理では,大天守最上阶の四隅から「幻の窓」が発见されました。姫路城のように大规模な修理が何度も行われている文化财でも新しい発见があることが面白いところです。今回,柱の顶部の一部に钢板を设置するなど耐震补强も行っていますが,文化财の保存修理事业ではできる限り文化财に手をつけず,元のあるべき姿に戻すことが基本です。木造はまだ解明されていないことも多く,研究の余地がある分野ですから,解析技术の向上により,补强の必要がないという结果に至った际には取り外せるよう,设置の仕方に工夫を施しています。
私たちは,先人が筑き上げた遗产を次の世代へ残し,伝えていく责务があります。姫路城は,姫路市だけでなく,日本のシンボルです。これからも多くの人々に亲しまれる姫路城であってほしいと思います。
兵库県姫路市立白鷺中学校 校长
米田淳二 先生
兵库県姫路市立白鷺(はくろ)中学校は,1947年に开校。2009年からは,同年に开校した姫路市立白鷺小学校とともに姫路市初の小中一贯校としてスタートさせた。2014年10月には,小中一贯教育全国连络协议会主催の「小中一贯教育全国サミット颈苍姫路」で公开授业を実施し,全国の教育関係者から注目されている。
我が校は,姫路城の别名「白鷺(はくろ)」を冠し,姫路城の大手门に程近い场所に建てられています。ここは特别史跡内でもあり,姫路城が目の前にそびえ立つことが学校のアイデンティティを形成してきました。「朝そびゆる いらか 红に白鷺城は匂う」などと,お城の美しさが校歌で歌われているのも,特徴の一つです。子どもたちにとっては,あまりに身近な存在で,普段は强く意识しないことも多いようですが,今年は姫路城大天守保存修理事业が完了することもあり,とくに姫路城の学习に力を入れてきました。
半世紀ぶりに行われた「平成の保存修理工事」ですが,地元の左官工事会社に協力を仰ぎ,実際に生徒に漆喰を塗らせてみたり,小欧视频にもご協力いただき,野崎信雄総合所長のところに生徒が出向いてインタビューするなど,どれも貴重な体験でした。小中学生時代に,まちのシンボルであり,世界文化遺産の姫路城を学んでおくことで,子どもたちがやがて大人になり,日本各地,そして世界へ羽ばたいた時,いかに素晴らしい环境のなかで育ってきたのか,ということに気づくのではないでしょうか。伝統的な職人技と最新の建設技術とが融合したこの度の「平成の保存修理工事」は,今しかない,絶好の学習の機会だったといえるでしょう。子どもたちには,これらの体験を糧に心も身体も大きな人間に育ってほしいと思います。
姫路フィルムコミッション
姫路観光コンベンションビューロー
姫路市観光交流推进室 主任
石田智亮 氏
姫路フィルムコミッションは,姫路市の知名度の向上,イメージアップ,わがまち意识の醸成,地域の活性化を目的に,2001年に设立された。ホームページによる情报発信から情报誌「お城からの手纸」の発行,ロケの诱致?支援,宿泊施设や警备会社の绍介など,幅広い业务を持つ。石田主任は,メディア対応の窓口として活跃している。

姫路城は,全国から约100万人が访れる市の観光名所です。2009年から「平成の保存修理工事」が始まり,大天守修理见学施设「天空の白鷺」の公开や狈贬碍大河ドラマ「军师官兵卫」で取り上げられるなど,テレビをはじめ様々なメディアで注目を浴び,昨年には初めて年间の取材件数が100件を超えました。近年は,海外メディアからの取材依頼も増えており,中国や台湾,ヨーロッパからの外国人旅行客などが多く目立ちます。海外では,石造りの城が多いことから皆,“木造”の城だということに惊かれますね。
取材対応の际には,职人の伝统技术やお城を风雨から守った鉄骨造の素屋根を分かりやすく伝えようと心掛けていました。素屋根を利用した「天空の白鷺」が公开された时は,报道関係者もなかなか兴奋が冷めない様子で瓦や漆喰を観察し,入念な取材を行っていました。「工事の见える化」は,大きな成果だったと思います。
「平成の保存修理工事」が终わったいま,姫路城の観光客数は200万人と,これまでの2倍以上になると予想されています。市では,多くの方々に姫路城の魅力を伝えるために新たな取组みも进めています。例えば,スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末上で础搁(拡张现実)を利用したアプリの导入や,城内の展示方法をリニューアルするなど,姫路城を过去に访れたことのある方でも新しい発见があるはずです。また,姫路城は映画やドラマなどのロケ地としても人気があります。甦った姫路城を観にぜひいらしてください。





