予测の段阶でハザードを理解し,リスクを把握したうえで,想定される被害から事业を守る対策を実行し灾害に备えていくのが予防のフェーズだ。ここでは灾害に强いハードの构筑を前提とした液状化対策,津波?高潮対策などの予防技术を绍介する。
液状化対策のエキスパート
多くのプラントが立地する临海部の埋め立て地など,液状化のリスクが高い敷地では,地盘改良によって事业の継続性向上が望める。
ケミカルグラウトは地盘改良工事を専门にしており,狭隘部での施工が可能な高圧喷射撹拌工法の「ジェットクリート®工法」,远隔地からの作业が可能で供用中の建物直下の地盘改良も実现する「カーベックス®工法」など,数多くの特许技术を有している。対象敷地の条件に合わせて多様な対応策を提案できる液状化対策のエキスパートだ。
2011年の东日本大震灾直后,当社と同社が施工した液状化対策済み施设の被灾状况を调査した结果,一部の构造物は想定を大きく上回る地震动と津波にさらされたが,大きな被害がなく,液状化対策の有効性が确认された。
部分的な地盘改良
东日本大震灾后の调査を踏まえて,当社では高い安全性と経済性を両立する地盘改良工法の研究开発を进めている。そのひとつ「低置换率格子状固化工法」は,性能设计を駆使することで改良を行う范囲を见直し,少ない工事量で地盘の耐震性を高めるもの。岸壁の液状化対策においては従来技术の2/3程度にコストを抑えることが可能になり,液状化とそれに伴う侧方流动対策の新たな选択肢となってきている。
侧方流动とは,地震时に地盘が海侧に変形する现象で,南海トラフなど大规模地震动での未対策施设の被害が悬念されている。

低置换率格子状固化工法のイメージ。パイル状の改良体を格子形に埋め込み地盘固化を施すもの。性能设计を駆使することで,合理的かつ経済的な工事量で行うことができる

大规模地震発生时にもガスタンク,パイプラインなどの重要设备を保护し,事业を継続するため,格子状固化で液状化?侧方流动対策を実施した
東邦液化ガス 名港LPG基地
(名古屋市港区)
モニタリングによる段阶的な対策
液状化対策の経済的负担を小さくするもうひとつの新しい选択肢として,「段阶的地震対策とモニタリング?フィードバック」が近年実绩を上げている。これは第一段阶として合理的かつ経済的な液状化対策を施工。そこへ地震の揺れを感知する加速度センサーを取り付け,地震动への応答を解析,评価し,さらなる强化が必要な部分にピンポイントで地盘改良を行っていくものだ。
叠颁笔対策はいつ発生するかわからない灾害への备えゆえ成果を测りにくい投资だが,この方法ではモニタリングによって対策の効果を确かめられるとともに,解析,评価を行うことで目标レベルと过不足ない液状化対策を段阶的に施工できるメリットがある。
加速度センサーによる构造物?地盘のモニタリングの仕组み
优先度を考虑した津波?高潮対策
现在,地方公共団体や大型の発电所のほか,临海部の民间施设でも叠颁笔の一环として津波?高潮対策である防潮堤や防潮壁の整备が进んでいる。
防潮堤や防潮壁というと,东日本大震灾后に东北地方太平洋侧の海岸沿いなどに建设中の市街地を守る大规模な构造物を思い浮かべるが,生产施设の事业所一帯を取り囲むものや,重要施设を守るための止水用の壁など,その规模は様々である。たとえば大塚製薬工场の主力工场である松茂工场(徳岛県板野郡松茂町)では,事业所の外周1,620尘にわたる高さ2.0~3.35尘の防潮堤の设计?施工を当社が担当した。
事业継続という観点から,リスクが大きく,かつ対策优先度の高い施设が一部の范囲に限られている场合は,その施设のみを嵩上げされたエリアへ移设し,津波?高潮被害の予防策とすることも可能である。こうした対策优先度とコストのバランスをにらんだ最适な提案ができるのは,土木工事から施设计画に至るまでオールラウンドのノウハウが集结した,総合建设业ならではの强みだろう。
上空から见た大塚製薬工场松茂工场。事业所一帯を囲う防潮堤を筑いた(黄色部分)
防潮堤建设の様子
被灾地の復旧?復兴へ
向けて
平成30年7月豪雨では,西日本を中心に前日から降り続いた雨のために7月7日,高知自动车道立川桥の上部斜面から土砂が流出。急斜面の崩落は幅约90尘,延长约320尘に及び,立川桥上り线の上部工が流出した。当社は発生3日后の7月10日から応急復旧工事に着手。流出した土砂や上部工の撤去,下り线を利用しての対面通行车両の安全确保のための落石防护ネットの设置などを行った。现在は桥梁工事と法面工事を并行して施工中。今年の夏休み前までの上り线の开通と,法面保护対策を含めた工事の完了を目指し,急ピッチで工事を进めている。
东日本大震灾で,高さ约20尘もの津波に袭われた宫城県牡鹿郡女川町では,2012年10月から进められてきた「復兴まちづくり」が大きな节目を迎える。津波対策で土地を嵩上げする土工事や集団移転のための宅地造成,道路?桥梁の整备などを终え,3月23?24日に「女川町復幸祭2019」が行われる予定だ。女川町の震灾復兴事业は,同町と都市再生机构がパートナーシップ协定を结び,被灾地では初となるコンストラクション?マネジメント(颁惭)方式が导入され,当社闯痴が调査?测量?设计?施工业务を一括で復兴事业を进めてきた。他地区の復兴まちづくりのモデルとして注目を集めた。
これまで几度も自然灾害に袭われてきた日本列岛。被灾地の復旧?復兴に対して,建设业,そして当社が果たす役割は大きい。
平成30年7月豪雨による土砂灾害状况
(高知県长冈郡大豊町,2018年7月7日撮影,
写真提供:西日本高速道路)
復兴事业が完了した女川町。上は2013年9月,
下は今年1月に撮影された駅周辺の姿


