摩天楼でひと际优雅なクライスラー?ビルディング
ミニチュアのマンハッタニズム
20世纪初头,ニューヨークのマンハッタン岛は,高层ビルが过度に集积する先例のないメトロポリスへと変貌する。
垂直方向へと伸びる高层のオフィスビルは,コンパクトに都市的な机能のすべてを内包する,いわば「都市のなかの都市」である。建设技术の进歩とともに,エレベーターなどの移动手段,さらには电気の大量供给を前提として诞生した新しいビルディングタイプであるとみて良いだろう。
マンハッタンにあっては,1902年に竣工したフラット?アイアン?ビルディングなどが先駆けとなった。その后,あいついで高层建筑が计画されるなかで日照问题が顕在化する。课题を解决するべく1916年にゾーニング法が制定されたことを受けて,いずれのビルディングも类似の立面をとらざるを得なくなる。すなわち基坛部分を広くとりつつ,上方に向けて阶段状に层を重ねつつ,顶部を尖塔とする构成である。ニューヨーク独自の摩天楼の基本形が,ここに成立した。
各ビルは,高さを竞い合った。クライスラー?ビルディングが竣工したのは1930年。建物は高さは282尘で工事を终えていたが,世界一の高层ビルの座を获得するべく尖塔を建造して设置,最终的に総高319尘を确保した。
しかし翌年に竣工したエンパイア?ステート?ビルディングに,高さ世界一の座を明け渡す。エンパイア?ステート,すなわち「帝国州」は,ニューヨーク州の别名である。都市そのものの名を冠とするビルディングであったわけだ。また最顶部にツェッペリン飞行船の係留施设と発着场を设ける构想があったというが,実际の运用には至らない。
高さだけではない。各ビルは装饰美をも主张し合った。マンハッタンでは,机械を连想させる几何学的な构成美や,スピードを连想させる流线型の意匠を特徴とするアール?デコ様式が広く用いられた。たとえばクライスラー?ビルディングの优雅な顶部のデザインは,自动车のラジエーターグリルをイメージしたものともいう。またライティング技术の进歩もあって,各ビルは投光による演出を採用,他都市にはない美しい夜景を人々に提供した。「过密」が生み出したスカイラインは,マンハッタンの文化的所产となる。
摩天楼のミニチュアから,私たちは20世纪前半のマンハッタニズムを想起することができる。
奥罢颁を眺めつつ,世界平和を祈念する
グラウンド?ゼロ
ニューヨークでは,新旧のワールド?トレード?センター(奥罢颁)のミニチュアが,土产物として贩売されている。
ローワー?マンハッタンの一画を占めるこの界隈には,かつて电子部品を扱う店舗が集积,「ラジオ?ロウ」と呼ばれていた。港湾公社が再开発を実施,超高层ビル街を建设するにあたって,この地は「ワールド?トレード?センター」と命名された。1939年に実施されたニューヨーク万国博覧会に建设されたパビリオンの名称に由来するものという。
奥罢颁は7つの建物群から构成された。中核となる110阶建てのツインタワーは,日系アメリカ人ミノル?ヤマサキが设计したものだ。1973年4月4日の开业时には,オフィスビルとして高さ世界一を夸った。一辺208フィート(63.4尘)の正方形平面からなる2栋の直方体が林立する风景は,マンハッタンのランドマークとなった。
2001年9月11日,同时多発テロによってツインタワーは崩壊,多くの尊い人命が失われた。所在地は「グラウンド?ゼロ」,あるいは「ワールド?トレード?センター?サイト」と呼ばれ,追悼施设とメモリアルミュージアムが整备された。
その北西の隣地に,かつてあったビルの名前を受け継ぐ「1ワールド?トレード?センター(1奥罢颁)」が开业したのは,2014年11月のことだ。最顶部で541尘,竣工时には世界で6番目,西半球で最も高い建物となった。
时空を超えた奥罢颁のミニチュアを眺めつつ,世界平和を祈念する想いを持つのは私だけではないだろう。
ミニチュア提供:桥爪绅也コレクション


