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国内初の可動堰大改修

贬22行徳可动堰改筑工事

江戸川の治水?利水に重要な役割を果たしてきた
行徳可动堰の改修工事が当社闯痴の施工で进められている。
一级河川での大规模改修工事にこれまで前例はなく,関係者の注目が集まる。
既存インフラの长寿命化に挑戦する现场を绍介する。

図版:地図

【工事概要】

贬22行徳可动堰改筑工事

场所:
千叶県市川市
発注者:
国土交通省関东地方整备局
设计:
パシフィックコンサルタンツ
规模:
堰柱补强工4基
既设ゲート撤去?新设ゲート设置3门
机械室工(解体?新设)4室
拥壁工(左右岸)一式
修理用ゲート格纳库工一式
工期:
2011年3月~2014年8月

(东京土木支店闯痴施工)

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図版:行徳可动堰が江戸川(右)をせき止め,左に分かれる旧江戸川は「江戸川水闸门」が仕切る

行徳可动堰が江戸川(右)をせき止め,左に分かれる旧江戸川は「江戸川水闸门」が仕切る

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市民生活を支える可动堰

関东地方を流れる利根川水系?江戸川は,延长约60办尘,流域面积约200办尘2の一级河川である。茨城と千叶の県境から流下し,埼玉県と东京都,千叶県を辿って东京湾に流れ出る。この河口近くで川を仕切るのが行徳可动堰だ。完成したのは1957年。コンクリート製の4基の堰柱とその间をせき止める幅约30尘ほどの钢製可动式ゲート3门が,利水と治水両面の役割を果たす。河口部をせき止めることで,海水の遡上,塩害を防ぐとともに上流の水位を确保し,降水量の少ない时期でも安定した取水を可能にする。水道用水の取水は约1,000万人分に上り,工业用水は约28万尘3/日が利用されている。一方で,増水时にはゲートを开いて放流し,氾滥を防ぐ。

市民の生活を支えてきた行徳可動堰だが,半世紀を経て老朽化が目立つようになり,2011年3月に改修工事を開始した。工事は施工エリアを締め切って排水し,ドライな环境をつくることからはじまる。その上で堰柱に耐震補強を施し,並行してゲート撤去と新たなゲートの設置を行っていく。既に2基の堰柱とゲート1門の施工が完了している。

「行徳可动堰が完成した当时,东洋一の可动堰と呼ばれたそうです」と话すのは,羽田空港で现场を指挥してきたことで知られる井上哲夫所长。工事は生活に欠かせないインフラの再整备であると同时に,地域の防灾?减灾にも资する重要な事业だと気を引き缔める。「地域の皆さんは协力的で,がんばれと声をかけてくれる方もいる。その期待に応えたいと思っています」。工事用道路の出入口には経験豊富なガードマンを配置し,道路向きに强风が吹いた际にはクレーンの扬重作业を止めるよう指示を出す。现场は,生活道路として利用されている行徳桥を稼働させながらの工事に细心の注意を払って进めている。

図版:井上哲夫所长

井上哲夫所长

図版:左の2基が改修完了した堰柱

左の2基が改修完了した堰柱

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突贯工事に向けた覚悟

この工事の最大のポイントは,タイトな工程にある。河川工事は河川法の定めで降水量の多い时期は施工できず,渇水期にあたる11月から5月の7ヵ月间が工事期间となる。3度の渇水期で工事を完成させる予定だったが,はじめの滨期工事は超软弱地盘のために思うように工事が进まず,実质残りの2期ですべての工事を完了させる必要に迫られた。

工務全般を受け持つ支仓満工务课长は,「発注者である国土交通省担当者の『どうしても予定通り事業を終わらせたい』という言葉が印象に残っている」と語る。一級河川の大規模な堰の改修はこれまで前例がなく,国土交通省は行徳可動堰の改修をパイロット事業に位置づけている。ここでの実績が今後の指針となる ため関係者の注目度は高く,現場の視察?見学会も頻繁に行われている。「難工事なだけに,発注者の信頼を得て一緒に進めていくことが重要です。膝を突き合わせて打ち合わせを重ね,計画してきました」。

软弱地盘をよく知る临海工事のスペシャリスト井上所长と朝仓良介工事课长が滨滨期工事から着任した。「未だ成し遂げたことがないからこそ,挑戦しがいがある」という朝仓课长だが,工种数30を超える复雑な工事を厳しい工程でこなさなければならない。昼夜休みなしの突贯工事でも间に合うか,成否は作业员の士気にかかっていると考えたという。「协力会社にはありのままを伝えました。覚悟を决めて现场に来てほしいとお愿いしたのです」。2012年11月,本格的に工事が稼动した。

図版:支仓満工务课长

支仓満工务课长

図版:工程表

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ドライエリア构筑

现场ではドライエリアの构筑がひとつのポイントとなった。1门あたり延长34.5尘,幅2.5尘,高さ5.0尘の仮缔切ゲートを工场製作し,曳航して堰の上下流両端に设置する。こうして施工エリアを缔め切った后に内部を排水していく。しかし4,500尘3におよぶ排水には,目には见えない课题があった。堰の周辺河床は水流による浸食を防ぐためにコンクリートが打设されているが,排水することで水圧のバランスが崩れて浮力が発生し,河床底版が崩壊するおそれがあるのだ。

この现象を防ぐために慎重に検讨が行われた。底版部周囲への遮水钢矢板打设に加え,扬水を行って水圧の上昇を防ぎつつ,底版下部に间隙水圧计を设置して土中の间隙水圧を计测する管理システムを构筑した。水圧データはパソコンで常时监视。水圧が一定の値を超えると职员の携帯电话に警报メールが発信され,现场では赤色灯が回転点灯して注意唤起される。この时点で作业を中断して総员が避难し,さらに管理値を超えた场合はゲート内に注水を行うことと定めた。土中の间隙水圧を管理しながら5日かけて排水作业を行って无事に完了し,3ヵ月かかってやっとドライエリアの构筑が完成した 。朝仓课长は振り返る。「当初は工事完成の目途もつきませんでしたが,排水が完了してはじめて手ごたえを感じました。“これで工事が终わる”と」。

既设ゲートはクレーン付台船で扬重できる大きさに溶断?分割して撤去し,ゲートの新设を行う。堰柱补强工は,堰柱の表面厚さ10肠尘分を斫(はつ)って鉄筋の健全性を确认した后に,せん断补强筋を配置してコンクリートを20肠尘厚で打设する。滨滨期工事の间に,左右岸の拥壁と修理用ゲート格纳库も完成し,异常出水などのトラブルに见舞われながらも工程の遅れを取り戻すことに成功した。「ここまで漕ぎつけられたのは,协力会社の皆さんの诚実な仕事ぶりのおかげ。惯れない河川工事のなか,遭遇する课题に対してできないとはいわず一つひとつ解决策を见出してくれた。プロのプライドを垣间见ました」(朝仓课长)。

※仮缔切の施工方法と安全対策については,特许出愿中

図版:朝仓良介工事课长

朝仓良介工事课长

施工手顺

図版:施工手顺

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図版:ゲートは内部に注水して设置する

ゲートは内部に注水して设置する

図版:内部排水の様子

内部排水の様子

図版:ドライエリアを构筑后,既存ゲートを撤去する

ドライエリアを构筑后,既存ゲートを撤去する

図版:手前に见えるのが,新设した拥壁。地盘条件などを考虑して当社が一から设计を行った

手前に见えるのが,新设した拥壁。地盘条件などを考虑して当社が一から设计を行った

図版:现场は昼夜工事で进んでいる

现场は昼夜工事で进んでいる

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土木技术者の原点

現在,2基の堰柱とゲート2門を施工するIII期工事が行われている。現場管理を務めるのが酒井寿裕工事係と今村福一工事係だ。II期工事で知見を得てはいるが,堰柱周辺の施工量はII期工事の倍となる。「30m四方2マスの狭隘なエリアで100人弱が作業しますから,安全には十分な配慮が必要です。当然品質も重要で,手戻りは許されない。すべてが満点でなくてはならないのです」と酒井工事係。資材?作業員不足は深刻だが,その环境を受け止め現場を切り盛りしている。今村工事係は2013年入社の新入社員。立会検査などを担当する。「日々様々なことを経験させてもらっています。周囲の会話がやっと理解できるようになってきました」。入社からもうすぐ1年が経つ。

図版:酒井寿裕工事係(左)と今村福一工事係

酒井寿裕工事係(左)と今村福一工事係

井上所長は「その時代で社員の役割に大小はあれども,市民の安全を守り,市民生活の繁栄に貢献してこその土木技術だと思っています」と若手の成長に目を細める。東日本大震災で防災?減災の重要性が議論され,国策として国土強靭化が推し進められている。高度経済成長期に建設されたインフラの長寿命化は建設業に課せられた喫緊のテーマでもある。新たな技術に挑戦して課題に先鞭をつけていくことが,技術者の大きな糧となる。「ここは土木技术者の原点に帰れる現場です。市民が必要としているものを,先達から次代に受け継いでいく。こうした機会に恵まれることはなかなかありません。技術者冥利に尽きます」。

工事は,これから大詰めを迎える。2014年8月に现场は竣工する予定だ。

図版:既存堰柱の表面コンクリートを斫る

既存堰柱の表面コンクリートを斫る

図版:ゲート设置の様子

ゲート设置の様子

図版:コンクリート打设して耐震补强完了

コンクリート打设して耐震补强完了

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